アタシもあんたみたいな女、嫌いよ
このラストのセリフにシビれる
法廷サスペンスの傑作
──1982年『疑惑』
🐈⬛シネマBarへようこそ

こんばんは🌙✨
シネマBARへ、ようこそ。
映画とエンタメをこよなく愛する猫マスターです。
今宵グラスを磨きながら
あなたの心にちょっとだけ残る1本、ご紹介させていただきます。
さて、記念すべき開店一杯目にご紹介するのは、
1982年公開の邦画『疑惑』。
こんな映画です
1979年に実際に起きた「別府3億円保険金殺人事件」をヒントに
松本清張が小説化、後に映画化されたという作品です。
過去数々映像化された有名な作品ですが
猫マスターは桃井かおりさんと岩下志麻さん共演のこの1982年映画版がお気に入りです❤️
桃井かおりさん演じる保険金殺人の容疑者・鬼塚球磨子(おにづか くまこ)と
岩下志麻さん演じる彼女の弁護人・佐原律子(さはら りつこ)との
ヒリヒリ🔥とする対峙と裁判の行方。
この2人の共演というだけでそそられます。
これは事故か殺人事件か?真実はいかに!!
画面から匂い立つシブ〜い昭和の雰囲気と二大女優の毒気💀
濃厚な赤ワイン🍷とともにお楽しみいただきたい
法廷サスペンスの一級品。

わたくしのしっぽも膨らむほどに興奮してしまうストーリー展開なのです。
作品情報
原作・脚本:松本清張
監督:野村芳太郎
主なキャスト:桃井かおり・岩下志麻・柄本明・鹿賀丈史・小林稔侍
上映時間:126分
視聴:U-NEXT
ストーリーはこうです
舞台は富山県。
ある日の夜、埠頭から海へ車が転落する事故が起こる。
乗っていたのは地元の財閥・白河福太郎とその若き後妻・球磨子。
福太郎は死亡したが、球磨子は自力で車から脱出し、かすり傷ひとつない姿で救助された。
事故直後の警察の事情聴取では悲しむ様子を見せるでもなく、ふてぶてしくも福太郎に掛けられた保険金を要求する球磨子。
福太郎には3億円の保険金が掛けられており
球磨子は保険金を狙った偽装殺人の疑いをかけられ逮捕される。
球磨子の悪評で次々と弁護人が辞退するなか
国選弁護人として白羽の矢が立ったのは佐原律子。
球磨子の傲慢さに反感を持ちつつも彼女の無罪を立証していくのだが
次々と出てくる球磨子の前科ある過去や証言、
状況証拠は不利になるものばかり。
裁判中も続く球磨子の悪態は、さらに裁判を不利な状況へと導いていく。
しかし、検察側も決定的な証拠が示せないままでいた。
一方の裁判所の外では、球磨子が犯人であるかのようにマスコミが連日報道し世論もそれに流されていく。
これは事故だったのか、殺人事件なのか。
球磨子は有罪なのか、無罪なのか。
ラスト、この裁判の行方は?
というお話です。
マスターのお気に入りはここ!
この映画の見どころはなんと言っても
桃井かおりさんと岩下志麻さん、この2人の女優対決。
そのカッコよさ✨は必見です。
桃井かおりさん演じる球磨子の悪女っぷりは伝説級の嫌悪感。
一方の岩下志麻さん演じる弁護士 佐原律子の白スーツ姿はクールビューティーの極み。
まったくタイプが違う2人の対峙は最後まで目が離せません。
どちらも容赦がないのです。
球磨子は登場からラストまで徹底して嫌悪感全開の悪女。
改心する場面もなければ、こんな人生を歩んでしまった可哀想な人にもならない。
佐原律子はラストまで高飛車で上から目線のイヤな女。
弁護士だからといって正義の味方、いい人ポジションにはならない。
終始2人が心を通わせる瞬間もないし、ちょっといい人になったりもしない。
最後まで2人ともイヤな女のまま
バッチバチ🔥なのです。
そこがこの映画、切れ味が鋭い!⚔️✨
もうひとつの見どころは
なんと言ってもこの裁判がどう決着するか、というところですよね。
ある証言によって裁判の命運が分かれるのですが
その証言をするキーパーソンは誰か!?

前半のあるシーンにチラリと出ている人物ですよ🙀!
ちょっと推理しながら見ると楽しいかもしれませんね。
今夜の一杯は
さて、わたくし猫マスターが
このサスペンスフルな人間ドラマにおすすめする一杯は
濃厚でフルボディの赤ワイン🍷

甘い口当たりよりも、スパイシーな味わいの「シラー」がお似合いです。
なぜこの映画に赤ワインをおすすめするのかは
この映画をラストまで鑑賞していただくとおわかりいただけるはず✨🐈⬛

さてさて、そろそろ閉店の時間です。
今夜の一杯、お付き合いいただきありがとうございました。
またのご来店、グラスを磨いてお待ちしています。
by猫マスター🐾🍷📽️
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